ブランド紹介

【岡山デニム】環境問題に取り組み「バナナ」でジーンズを作る「ジャパンブルージーンズ」

デニム産業は、デニムを作る過程で大量の水を使用することから巷では「汚いビジネス」と言われることもあります。
なんと、1本のジーンズに使用する水は国連広報センターによると7500リットルとも言われており、これは人が7年かけて飲む水の量だそう。
参考 国際連合広報センター
国連、ファッションの流行を追うことの環境コストを「見える化」する活動を開始https://www.unic.or.jp/news_press/features_backgrounders/32952/#:~:text=2019%E5%B9%B43%E6%9C%8825,%E9%87%8F%E3%81%AB%E7%9B%B8%E5%BD%93%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

最近ではデニムブランド各社が環境に配慮したジーンズを作ろうと切磋琢磨しており、ファストファッションブランドのユニクロはジーンズの加工工程で使用していた水を99%抑えたなどと言われています。

そんな中、国産ジーンズブランドでもこの「環境問題」に真摯に取り組んでいるブランドがあります。それが「Japan Blue Jeans」(以下JBJ)

国産ジーンズブランドに興味がある人なら1度は名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
今回はそんなJBJの紹介です。

ジャパンブルージーンズとは

ジャパンブルージーンズは岡山県児島に本拠地を置く国産ジーンズメーカーです。
現在は「Japan Blue Jeans」「桃太郎ジーンズ」「SETTO」など複数のブランドを運営しています。

元はジーンズブランドメーカーではなく「コレクト」という生地屋でした。
なぜ生地屋からジーンズメーカーになったのか。
それは、生地屋であった「コレクト」の時代、生地を海外の展示会で展示する際に、生地のサンプルとして作成したジーンズが、海外の人々からの評判がよく「このジーンズを売ってくれ」と言われるように。そこで生地の販売だけでなくジーンズの製造、販売にも乗り出した。というのがきっかけです。

海外での評価がブランド誕生に繋がったんだね。

そんな経緯もあり海外からの評判もかなり高いJBJ。
現在では28の国と地域に出店しているグローバルなメーカーです。

ジャパンブルージーンズのカーブベルト

JBJの定番といえば、circleシリーズ、そしてカーブベルト。
私が持っているJBJのジーンズもcircleシリーズのものです。

カーブベルトとは名前の通り、ジーンズのベルト部分がカーブ状に曲がっていることを指します。この仕様はレディースジーンズでは割と定番の仕様。
メンズ用ジーンズではあまり見かけません。

ですが、男といえども腰回りは真っ直ぐではなく曲がっているもの。
circleシリーズは全てのジーンズにカーブベルトが採用されています。

HAULER SHORTS ベージュ

引用:https://www.denimlabo.com/magazine/jb-20230714_jbj-selvedge_vol3/

Japan Blue Jeans公式HP「SELVEDGE JEANS -Find your favorite-」

 

カーブしていることで腰を包み込んでくれるため履き心地が抜群。
これは履いてみないとわからないので、直営店やセレクトショップ、POP-UPでcircleシリーズを見かけたらとにかく試着を。

4種類のセルヴィッジデニム

JBJの定番シリーズ「circle」は4種類の生地から選ぶことができます。

・ストレッチデニム
・アフリカ綿セルヴィッジデニム
・アメリカテキサス綿セルヴィッジデニム
・コートジボワール綿セルヴィッジデニム

私が持っているのはコートジボワール綿のデニムです。

なぜこれを選んだかというとセルヴィッジの色に惹かれたからです。

コートジボワール綿セルヴィッジデニムのセルヴィッジはコートジボワールの国旗の色であるオレンジ、白、緑の糸が使用されています。

ロールアップした時にこのカラーリングが少し見えるのが魅力的でコートジボワール綿を選びました。

この4種類の生地は綿の生産国が違うだけでなく、
アフリカ綿使用のデニムには縦糸に茶綿が使用されていたり、アメリカ綿使用のデニムはリジットのような雰囲気が出るように打ち込みが強かったりと作り方から全く異なります。

ですので、セルヴィッジの色だけでなくどのようなジーンズを育てたいかなどを踏まえた上で生地を選びましょう。

バナナをジーンズに。エシカルプロジェクト

私が次に狙っているのがこの「バナナデニム」
なぜバナナをジーンズに?と思う人もいるでしょう。

バナナでジーンズをつくることは環境問題に一役買っているのです。
この理由を理解するにはまず「バナナ」について知る必要があります。

バナナとは一度実をつけると2度目はなく、収穫が終わると全ての木を伐採し、再度育て直すという生産方法がとられています。このバナナの木の伐採量はかなり多く年間の廃棄量は10億トンとも言われており、環境問題の一つとなっています。

また、伐採後の木のほとんどは焼却処分となるため、CO2の排出量も問題となっています。

この問題の解決へと動いた1人がJBJのディレクターである岸本氏ということです。

完成したバナナデニムはコートジボワール綿80%とバナナ繊維20%がブレンドされており、ネップ感が特徴となっている1本です。

また、12,5ozと比較的軽いため、年間を通じて履くことができます。

引用 デニム研究所「直営限定 12.5oz BANANA DENIM STRAIGHT」
https://www.denimlabo.com/magazine/jb-20240502-12-5oz-banana-denim-straight/

まとめ

Japan Blue Jeansは

・岡山県児島で誕生したジーンズメーカーであり、元生地屋という強みを活かし生地にこだわりぬいたジーンズを販売している。

・レディースでの定番「カーブベルト」をメンズでも取り入れることで腰回りのフィット感を向上させ、履き心地を追求。

・「バナナデニム」など環境問題に積極的に取り組んだジーンズを販売

ジーンズのかっこよさだけでなく、環境問題にも取り組んでいるJBJ。
気になった方はぜひ1本。